及川医院
診療日時
018-845-3579

胃カメラ検査とバリウム検査、どちらを受けるべき?

胃の検査を受けるとき、バリウム検査と胃カメラ検査のどちらを選ぶべきか悩む方は多いと思います。ここでは、この2つの検査の違いや、それぞれの良い点と気をつける点を分かりやすく紹介します。どちらの検査が自分に合っているか迷っている方や、これから胃の検査を受ける予定のある方は、ぜひ参考にしてください。

胃カメラ検査とバリウム検査の違いとは?

バリウム検査をしている人

バリウム検査は、白い液体の造影剤「バリウム」を飲み、レントゲンを使って胃の様子を調べる検査です。「胃透視検査」とも呼ばれ、バリウムが胃の内側に付くことで、レントゲン写真で胃の形や異常を確認しやすくなります。検査時間は10分ほどで、短時間で終わります。 一方、胃カメラ検査は、細いカメラを口または鼻から挿入して、胃の中を直接見る検査です。「胃内視鏡検査」とも呼ばれ、カメラで胃の粘膜や潰瘍、ポリープなどを詳しく観察できます。また、必要であれば、その場で組織を取って詳しく調べることもできます。

胃カメラ検査のメリット

小さな異常も見つけやすい

胃カメラは胃の中を直接観察することができるため、バリウム検査では見つかりにくい小さな病気も発見できます。早期の胃がんやポリープ、潰瘍なども、数ミリ程度の小さいうちに見つけられるのが大きなメリットです。

胃の粘膜の色がよくわかる

胃カメラでは、胃の粘膜の色の変化もしっかり確認できます。赤くなったり、ただれたり、出血している部分を詳しく見ることができるので、異常を早く発見するのに役立ちます。がんに特徴的な色の変化も見つけやすいです。

その場で詳しく調べられる

胃カメラでは、異常が見つかったときに、その部分の細胞を直接取って詳しく調べることができます。これによって、がんや炎症があるかどうかを正確に判断でき、早めに適切な治療を始めることができます。

食道がんも見つけやすい

胃カメラは食道の状態も詳しく調べることができるため、早期の食道がんの発見にも効果的です。バリウムでは見つけにくい小さな異常も、胃カメラなら確認できるので、安心です。

胃カメラ検査のデメリット

体への負担がある

口や鼻からカメラを挿入するため、喉に違和感があったり、吐き気を感じたりすることがあります。

費用が高め

バリウム検査に比べて、胃カメラの費用は高くなります。

抵抗を感じやすい

口や鼻からカメラを挿入することに不安を感じる人も多く、検査自体に抵抗を持つことがあります。

バリウム検査のメリット

費用が安い

バリウム検査は胃カメラより費用が安く、健康保険が適用されると自己負担は数千円程度で受けられます。ただし、現在、保険を使ってバリウム検査を行っている医療機関はかなり少なくなっています。

胃全体を調べられる

バリウム検査では、バリウムが胃の内壁全体を覆うことで、胃の全体像を把握できるため、手術前の検査としても使われることがあります。

スキルス性胃がんの発見に向いている

スキルス性胃がんは胃壁が硬くなるタイプの胃がんで、見つけるのが難しい病気です。しかし、バリウム検査なら胃壁の硬さや動きにくさを捉えやすいため、このタイプの胃がんを発見しやすいという利点があります。

バリウム検査のデメリット

少しだけ放射線を浴びる

バリウム検査ではレントゲンを使うため、放射線を浴びます。ただ、その量はごくわずかで、体に影響が出ることはほとんどありません。でも、放射線に不安を感じる方や妊娠中の方は、検査の前に医師に相談しましょう。

腸が詰まるリスクがある

バリウムが腸に残ると、まれに腸が詰まってしまうことがあります。特に、便秘気味の方や高齢の方は注意が必要です。検査の後はたくさん水を飲んで、便を出しやすくしましょう。

細かい診断が難しい

バリウム検査では胃の中の色の変化が見えないため、炎症や小さなポリープなどを見つけるのが難しいことがあります。また、病変が疑われたときは、胃カメラ検査が必要になります。詳しく調べたい場合は初めから胃カメラが向いています。

胃カメラ検査がおすすめの方

次のような方には、胃カメラ検査がおすすめです。

  • 正確で詳しい検査を受けたい方                      
  • 家族に胃がんの人がいる方
  • 胃の調子が悪いと感じている方
  • 過去にピロリ菌に感染したことがある方

バリウム検査がおすすめの方

以下の条件に該当する方には、バリウム検査が適しています。

  • 費用をできるだけ抑えたい方                      
  • 胃カメラをどうしても受けたくない方

秋田市で胃カメラ検査をお考えなら【及川医院】へ

胃カメラのイメージ

胃の検査を受けるなら、詳しく調べられて、生検もできる胃カメラがおすすめです。特に、胃がんを早く見つけ、詳しい診断が必要な場合に適しています。 ただし、検査を選ぶときは、体の状態や費用、検査に対する不安なども考えることが大切です。当院では、経験豊富なスタッフが丁寧に対応し、検査中もできるだけリラックスしていただけるようサポートいたします。胃の検査をご検討中の方は、ぜひ【及川医院】にご相談ください。土曜日も12:30まで診療しており、患者様一人ひとりに最適な検査方法を一緒に考えていきます。

医療法人及川医院 院長 及川圭介

この記事の監修者

及川 圭介

医療法人及川医院 院長 (医学博士)

経歴

1994年
日本大学医学部卒業
東北大学医学部消化器内科入局
2000年
仙台厚生病院 消化器内科医長
2003年
仙台市立病院 消化器内科医長
2006年
本荘第一病院 消化器科科長
2008年
JR仙台病院 消化器内科部長 兼 消化器内視鏡センター長
2013年
及川医院 院長

資格

  • 医学博士
    「食道静脈瘤側副血行路の形態学的変化に関する超音波内視鏡による研究」
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本消化器病学会 消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 日本消化管学会 胃腸科専門医
  • 日本消化器がん検診学会 総合認定医
  • 日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本医師会認定産業医